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和モダンでZEH目指したパッシブ換気の家 帯広市

「中学生の頃から、『自分の家がほしい!』と思ってました」とにこやかに話すのは、イゼンホームで設計と営業を担当するM。設計事務所で助手として働きながら仕事を覚え、イゼンホームに入社して8年。自身が設計したマイホームが昨年夏に完成しました。

家の設計はM、室内の建具や造作家具は建具・家具の職人であるご主人が設計しました。夫婦2人が力合わせて完成させた、ご自慢の家です。

仕事の経験をマイホームに集約

薪ストーブがあかあかと燃え、勾配天井のすっきりとしたシナ合板現し仕上げや、ナラ材の無垢フローリングなど穏やかな色使いと木の質感がリラックスできるリビング。二人は結婚時から「マイホームをつくる!」という目標のもと、家賃を抑えた賃貸住宅に暮らして貯金をしながら、家づくりのプランを進めてきました。

Mは、さまざまなお客さまの家に携わった経験を生かして設計を進めていきました。

パッシブ換気で空気がキレイ&エコ

イゼンホームでは、機械を使わないパッシブ換気システムを積極的に採用しています。
 
外から取り入れた新鮮な空気を床下空間にあるエアコンで暖めて各部屋の床ガラリ(スリット状の通風口)から供給します。暖められた空気は上昇するので、汚れた空気は屋根の太陽パネル上部にある2つの排気筒から自然に出て行く仕組みです。給気も排気も機械を使わないのでモーター音などの騒音がなく、夜も静かです。停電があっても空気が澱むことがありません。また、メンテナンスがほとんど必要ないのもメリットです。

階段には、循環して冷えた空気が床下に戻るスリットが空いています

「これまで訪れたオーナーさん宅で、パッシブ換気システムを採用している家の空気がきれいなことを実感していたので、私も使おうと思っていました」。イゼンホームで施工する約半数のお客さまがパッシブ換気システムを採用されています。

昨年完成見学会を開いたときのチラシ。パッシブ換気や性能のことがわかりやすくまとめられている

さらに、断熱、設備を充実させてZEH(ゼロエネルギーハウス)もめざしました。2×6工法で140mm厚のグラスウールをスタッドに、そして付加断熱として押出ポリスチレン50mmを柱の外側に張っています。屋根はブローイング400mm。トリプルガラスの入った樹脂サッシの採用もあり、UA値は0.25Wと国の省エネ基準の約2倍の高性能です。

ダイニングからユーティリティー(写真左手奥)、階段室裏のクローゼット、寝室(写真右手奥)と回れる動線

ほかにも、1階に寝室を持ってきたことや、水回りの効率的な動線など、お客さまに好評を得てきたプランなどをご自分のマイホーム設計に取り入れました。

キッチンカウンター、テーブル、キッチン収納はすべてご主人設計の造作

テレビボードやキッチンの前面収納、後部収納、ダイニングテーブルなどは、建具職人のご主人が設計したタモ集成材による造作です。「キッチンは壁付け用の一般的なI型に造作カウンターをつけて対面型としました。造作カウンターのおかげで印象がまったく変わります。また、木目調のシートではなく“本物の木”を使った家具は、年月がたってから木肌が変化していく楽しみもあります」。

キッチンの奥には、外気を採り入れられる食品庫も。家中が暖かいので、野菜やお米などの保管に欠かせません。

TVボードも造作。薪ストーブを設置しているのは空気浄化作用もあるという溶岩石

ナラ材の無垢フローリングは節が多めのものを使う代わりに、天井は節のないすっきりとしたシナ合板を使うなど、比較的安価なコストで高級感ある落ち着いた仕上げにする工夫もしています。

サンワカンパニーの鏡やカクダイのボウル、名古屋モザイクのタイルを使って造作した洗面化粧台

キッチンから続くユーティリティーは、トイレ、造作洗面化粧台、造作収納、洗濯スペースと一続きになった設計。洗面台の向かいにはウォークインクローゼットがあって、LDKへぐるっと一回りできます。また、寝室にもすぐに行き来できる便利な動線設計です。

ユーティリティーの収納はシンプルで機能的

TOTO製のバスルームには、オプションのブルーライトを採用。仕事の疲れを癒やす空間作りをしています。

寝る場所といえば2階、と思っていたというご主人も、妻の熱意に押し切られる形で寝室が1階のプランを承諾しました。「リビングやお風呂からすぐ入って寝られるのでラクですね」。寝室の照明は、光と影が美しく映し出される「WAPPA SHADE 風車」がステキです。照明作家、谷俊幸さんの作品です。

2階の洋室には、布団がたくさん入る大きめの収納も設けています。M邸は、壁に小窓を多く設けているのも特徴的。パッシブ換気で空気の通りをよくするためもありますが、家族が増えたときに、お互いの気配が分かるようにしました。

10代からマイホームのプランを考えていた

玄関の壁は、カラマツ羽目板張り

「昔から、妄想でずーっとマイホームのプランを考えていたんですよ」と話すM。中学の頃から我が家を自分で設計したいという目標を持っていました。「実家に行ったとき、私がマイホームを描いた古いスケッチを見つけたんです。チラシの裏に描いてあったんですけど、斜め天井で吹き抜けがあって、家の中に小窓がついていたのも同じでした」。

地元の高校を卒業後、札幌の専門学校で建築設計やデザインを学んだMは設計事務所などを経てイゼンホームに入社。建具職人のご主人と知り合って2016年に結婚、翌年に土地を入手しました。「プランはもう出来ていたので、あとは土地の形状に合わせて調整するだけでした」

天窓まわりのシナ合板仕上げは、腕のいい大工がないとできない難しい技術

「設計は、ほとんど妻にお任せでした」というご主人でしたが、リビングはやはり広いほうがいいとLDKは22畳の広さに。デッキのある大きな窓には、カーテンではなく和風の障子をつけました。「外から見ても温かい感じがしますし、室内に柔らかな光が差し込むのもいいですね」と、二人のお気に入りです。

テレビボードの下に白く見ているのがエアコン。温風は床下に吹き出し、暖まった床下空間の空気が床ガラリから上る

暖房は床下エアコンがありますが、実際に使うのは冬の朝方2時間ぐらいで、現在は薪ストーブをメインに使っています。薪は端材などを無料で入手しているので、暖房代はほとんどかかりません。

冬でも発電による売電額の方が大きいのは、家の断熱性能が優秀だから

「光熱費は、本当に安いですね」とご夫妻。暖房はエアコン、給湯はエコキュート、調理はIHのオール電化なのですが、昨年12月の電気代はエアコンを使わなかったので月額1万円を切っていたとか。さらに、M邸は太陽光パネルを設置しているので、売電した金額を換算すると、年間光熱費は実質ゼロ円になる見込みです。住宅の断熱性能がいいので薪ストーブメインで暖かな暮らしができるのです。

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